2 神石高原 2025.6神石高原町は、3町1村(油木町、神石町、三和町、豊松村)が合併して令和6年11月で20周年を迎えました。これを記念し、5月24日(土)に神石高原町20周年記念式典をさんわ総合センターやまなみ文化ホールで開催しました。 神石高原町が平成16年に誕生してから、はや20年の歳月が経過しました。合併当時は、三位一体改革、地方分権の推進など自治体を取り巻く情勢が大きく変わる激動のときでありました。そのような平成の大合併のうねりのなか3町1村が対等合併し、神石高原町が誕生しました。(略) 合併によって膨らんだ職員、債務、施設数の三つの過剰の解消を最優先課題に位置づけ、厳しい行財政改革に取り組んでまいりました。 これまでの歩みを振り返りますと、公共施設の統廃合、そして、道路、水道などのインフラ施設の整備にスピード感を持って取り組み、安心・安全のまちづくりの礎になるよう進めてまいりました。 その一方で、人口減少、少子高齢社会にあることから、井関地区への定住団地の整備、若者定住施策、地域経済の発展や雇用の拡大につなげる施策、子育て支援施策の充実を重点施策とするとともに、行政と住民の積極的な役割分担と相互支援である「協働のまちづくり」により、持続可能な神石高原町の実現に向けて取り組んでまいりました。 この間、平成30年豪雨災害や、新型コロナウイルス感染症という未曽有の事態に直面しました。 しかしながら、このような状況にあっても、町民の皆さまとともに、決して諦めることなく、この困難を乗り越えようという強い思いを持ち続け、そして知恵と工夫によって打開策を考え、実行してまいりました。今日を迎えることができましたのも、町民の皆さまの環境の変化に対応する柔軟性と決断力や行動力、また、町議会のご理解とご協力の賜物であると確信しております。心より感謝申し上げます。 神石高原町では、令和7年度から10年間の神石高原町第3次長期総合計画を策定いたしました。めざすべき将来像として「人と自然が輝く高原のまち」を掲げ、本町の恵まれた自然と歴史、文化を有する環境の中で、そこに暮らし、行きかう誰もが幸せを実感でき、活躍できるまちをめざします。 この20年で約3分の1の人口が減少した中で、これからの10年を展望し、未来につながる持続可能な神石高原町を実現していくためには、人口減少を前提としたさまざまな施策、まちづくりを検討していく必要があります。農業、教育、道路、交通施策などあらゆる分野においてダウンサイジングの視点を取り入れて、縮小していく中でも充実した地域社会である「縮充社会」となるよう、合意形成を図りつつ、新たな技術の導入を図るなど、未来に繋がるまちづくりを町民の皆さまとともに進めてまいります。神石高原町長 入江 嘉則華麗な舞を披露された神石踊娘隊きらきら星の皆さん町長式辞(抜粋)オープニング町 合 併 20 周
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